STORY 1

多彩な経験で唯一無二のキャリアを形成、
ゼネラルマネージャーとして、チームを牽引する

所属
日本ナクシス 東日本営業部 GM (ゼネラルマネージャー/部長)
入社年次
2010年入社/中途

PROFILE

福井拠点で生産部門など複数の業務を経験した後、営業へ転向。国内アパレルの営業担当としてポテンシャルを開花させ、2023年には東日本営業部GMに就任。過去にはアパレル販売の経験もあり、同業界で一貫してキャリアを築いている。

固定観念を持たないことがキャリアのプラスに

初めて就職したのは京都にあるセレクトショップで、販売をやっていました。以来ずっとアパレル一筋で、販売員としていくつかの会社を渡り歩いていたのですが、30代を目前にした頃、このままでいいのかと、焦りを感じ始めていたんですよね。パソコンの操作もロクにできなかったし、周りにいた同僚や知人が次々と東京に出て行ってしまって。新たなステージへとチャレンジしていく彼らの姿を見て、自分も負けたくないという気持ちもあった。ただ当時は就職難で選択肢が限られていたこともあり、正直に言うとあまり深く考えてなくて(笑)。入社できた会社で自分ができることをやろうと思っていました。

そんな状況の中での転職活動でしたが、ナクシスは事業規模が大きくて仕事のイメージもできたし、待遇も希望と合っていたので入社を決めました。アパレル副資材という業界の存在すら知りませんでしたが、親しみのある資材だったので自然と興味を持つことができましたね。

生産拠点のある福井県での採用だったので、最初は生産部配属でした。織ネームや下げ札などを製造するにあたってのサプライヤーへの発注管理を担当し、その後は出荷場で縫製工場に向けた納入手配や、CS(カスタマーサービス)部での顧客対応など、複数の部署を異動していろんな経験を積みました。

もともと僕って、「こうあるべき」みたいな固定観念が無かったんですよ。だから新しい仕事に抵抗がなくて、部署を移り変わるたびに新鮮な気持ちで取り組むことができた。当時は何も考えずに目の前の仕事を一生懸命やっていたけど、今となってはそのこだわりのなさが、独自のキャリアを築く上でプラスになったんだと思います。固定観念を持たずにいろんなことをやってみようというスタンスは、今も相変わらずですね。

営業への転向を機に、独自の強みを発揮

2013年、営業部への異動とともに東京勤務になりました。営業になったのも強い動機があったわけではなく、ほんの些細な出来事がきっかけでした。以前、海外出張に行った先で上層部の方々と話をする機会があって。そこで「営業に興味はないか」って聞かれて、反射的に「やります」って答えたら、しばらくして本当にそうなったんです(笑)。

過去にも販売職の経験があったので、営業職になることに不安はありませんでした。ただ、やってみると意外と難しいんだなと思いましたね。コミュニケーションや人間関係づくりは得意だと思っていたし、アパレル業界の知り合いも多くいたし、その頃のノリで数字が取れていくだろうと、どこか甘く見ていたんだと思います。

ところが実際にやってみると、まるで契約が取れない。過去の人間関係もせいぜい最初のご挨拶のきっかけになるくらいで、当たり前ですが商談となると別なんですよね。それが分かってからは、価格や提案などビジネスサイドでもお客様に訴求できるような営業スタイルを志すようになりました。その過程で、これまでに蓄積してきた経験が活きて「生産側のことも分かる営業」という自分の強みになりました。

今振り返ってみると、営業は自分に合ってたなと思います。「最終目標に到達さえすれば、そこまでのプロセスは自由」っていう、そのシンプルさが面白い。商品知識、会話力、スピード感、アイデア、人脈……さまざまな手段を駆使して結果につなげていくのは、とてもエキサイティングな仕事だと思います。

とあるお客様との大型商談にあたり、お客様側のサプライヤー様と協力してデザインの提案をしたのですが、それが何度も何度もすり合わせをして時間をかけて作った提案で……採用が決まった後、サプライヤー様と一緒にガッツポーズをしたことは今も忘れられません。

コミュニケーションの質を高め、チームの成長を促進

部の課題に取り組み、さらに高い成果を出していくためには、自分だけでなく部下たちの力が不可欠です。彼ら、彼女らのパフォーマンスをどれだけ高めることができるか。そのために大事なのは、「伝える力」と「聞き取る力」を磨き、より質の高いコミュニケーションを取っていくことだと思います。

まず、伝える力。指示をするとき、背景まで丁寧に説明することで、なぜそれをやらなきゃいけないかが分かる。そうすると、「じゃあこうしたほうがいいな」といったプラスアルファの発想が出てくる。こうした話し方をみんなで心がけるように発信しています。

そして聞き取る力とは、質問力ですね。質問することで本人も見落としていたことに気づいたり、より深い理解につながったりする。僕も部下の報告や相談を受けるときに、なんとなく聞いてアドバイスするのではなく、何が分からないのか、何を知りたいのか、はっきり問いかけるようにしています。そのうえで会社の目指すところに向かっているのかどうか、徹底的に議論する。真正面からぶつかってる感じがありますね。もちろん部下も本気でぶつかってきます。こうしたコミュニケーションの質に対する意識は、GMになってから明確に変わったところですね。

社員一人ひとりが自立しているけど、縦割りの個人主義というわけでもない。国内外を問わずさまざまな分野のスペシャリストが互いの力を掛け算して、会社の利益という最終目標に向かっていけるのは、ナクシスらしいところだと思います。

私を導く、“MY” NAXIS WAY

ナクシスが掲げる10個の行動規範「NAXIS WAY」。その中で私が共感しているのは、「誠実に行動する」「余力を作り出す」の2つです。

僕らもお客様も、誠実にビジネスに臨むことで互いにとって良い結果を得ることができると思っています。一例として僕が注力しているのが、為替レートの変動を販売価格に適正に反映できるルール作りです。双方ともに不公平さを生まないよう、誠実な取引ができるようになる土台を作っているところです。

そしてもうひとつが「余力を作り出す」。余力がないと、新しいことは始められないし、視野も狭くなります。組織の方針や一人ひとりへの仕事の配分を考えたり、経営視点で物事を考えたりするために、自分の仕事やメンタルをコントロールする。GMとして、常に全体を見渡している余裕を持つことの大切さを感じています。

僕がずっと携わってきたアパレル業界は、生きていく上で欠かすことのできない衣食住の中でも、世界のトレンドに最も近い業界だと思います。洋服の流行ももちろんですが、ナクシスで言えばRFIDをはじめとする世界最先端のソリューションを世に先駆けて導入するなど、常に変化と刺激に満ち溢れたマーケットです。

今後の目標は、いずれ「ナクシスには自分がいる」と言われるように、業界で名前の通る存在になりたい、ですかね。営業として、GMとして、みんなの力を合わせて結果を出していきたいと思っています。

ナクシスは絶えず成長を続けています。事業規模も、事業領域も、どんどん大きく広がっている。会社の業績が伸びていくダイナミックな手応えも感じられるし、新しいことにチャレンジする機会もたくさんあるので、自分自身の成長にも確実につながる環境だと思います。高い壁を超え続けていくためにはもちろん大変なこともありますが、新しいステージで今までと違うキャリアを築いていきたいという方は、ぜひナクシスの門を叩いてみてください。