STORY 3

変化を楽しみ、挑戦を止めない、
ナクシスで出会った、新しいキャリア

所属
NAXIS OFFICE SYSTEM 情報システム部 アプリ企画・開発課 MG(マネージャー/課長)
入社年次
2011年入社/中途

PROFILE

ナクシス独自の受注システム「NRD」「GIOSYS」の開発を手掛ける。ナクシスがアパレル副資材メーカーから情報インフラ企業へと進化するために不可欠な存在として、中心的な役割を果たしている。

SEとして新たなステージを求め、ナクシスへ

新卒で就職したのは金融機関で、プログラミングとは全く縁のない仕事だったんです。ですが、もともとITやプログラミングといった技術分野に興味があり、将来的にその重要性が高まっていくと考えて転職を決意。教育系のアプリケーションを開発する企業に入社し、初心者からシステムエンジニア(SE)の道を歩み始めました。

6〜7年ほど経験を積んでSEとしての基礎が身につくと、次第に自分自身のキャリアの方向性が見えてきたというか。将来的にはマネージャーとしてチームやプロジェクトを主導していけるようになりたいと思うようになったんです。そこで新たなステージを求めて、ナクシスに入社しました。

ナクシスでは社内SEとして、データベースの運用やマクロのメンテナンスなどを行ってきました。2016年には、念願だったMGに就任。ちょうど同じ時期にアパレル副資材のオンライン受注システム「NRD」の開発プロジェクトが本格的に動き出し、プロジェクトマネージャー(PM)として参画します。

NRDは、お客様が注文フォームに情報を入力するだけで、実際の印刷イメージの確認や発注までオンラインで完結できるナクシス独自のシステムです。たくさんの方々と協力して無事にリリースまで辿り着きました。また、海外のお客様の利用がメインになることを想定し、多言語化・グローバル対応したシステム「GIOSYS(ジオシス)」の開発・運用にも携わるようになり、現在に至ります。

転機となった、NRD開発プロジェクト

NRDのPMにアサインされてからは、かなり大変でした。というのも、私はこれまでPMの経験がなかった上に、開発に使用するプログラミング言語を全く知らず、Webアプリケーションの開発の知識もなかった。だからコードも書けないし、外部のベンダーに発注して上がってきたプログラムの検証もできなかったんです。

ですが、そこを上司やチームのメンバーたちが力強くサポートしてくれたんですよね。技術を持った方々のアドバイスや知識を共有してもらうことで、無事にリリースすることができました。私自身も技術や経験が増えて、PMとしての自信もつきましたね。

中途採用だと「即戦力が当たり前」みたいな雰囲気があるじゃないですか。入社後は放任されるようなイメージだったんですが、ナクシスはそんなことはなくて。中途入社の多い企業だからこそなのか、互いに声を掛け合いながら仕事をしている。入社当時からずっと感じていたんですが、なんていうか、何でも相談できるような雰囲気があるんですよ。それも情報システム部だけではなく営業や生産など、どんな部署の人でも垣根なく会話できる。コミュニケーションが活発な会社なんだと思いますね。

その中で、私が転職を志した理由だったPMというポジションに、本当に挑戦させてくれた。NRDのプロジェクトを完遂できた経験が、今の自分のキャリアの基盤になっていると思います。

挫折を乗り越えて

成功体験ばかりではなく、実は挫折もあったんです。全社で活用する大型システムの開発プロジェクトにPMとして参画したのですが、未完成のまま中止となってしまいました。

中止に至るにはさまざまな背景があり、私の力量だけが理由ではないのですが、当時は本当に自分の力不足が悔しくて。たくさんの方々を巻き込んで協力いただいたプロジェクトだったので、応えられなくて申し訳ないという気持ちが強かったですね。

ただ一方で、あの挫折があったからこそ得られたものも大きかったと思っています。開発にあたっては、「このシステムを使う可能性のある全ての社員に話を聞こう」っていう勢いで、海外を含めた全拠点のあらゆる部署の方々に対して綿密なヒアリングを行いました。現地に出張することもしばしばありましたね。

そうやって世界中で動いている個々の業務を知っていくと、事業の全体像だけでなく「こんなこともやっていたんだ」という細部まで高い解像度で見えてきて、非常に豊富な知見を得ることができました。また、このプロジェクトを通じてつながりができた人もたくさんいて、それは今もいろんな場面で活きています。

プロジェクトを進行していくことの難しさに直面して、結果としてはうまくいかなかったけど、あの経験があったからこそレベルアップできたという手応えは、今になって強く感じていますね。

変化と挑戦を恐れないカルチャー

ナクシスの面白いところは、常に新しい経験ができることだと思っています。社長をはじめ役員全員が変化を求めて積極的に新しいことに挑戦するマインドの持ち主なので、刺激的ですね。

以前、自社で作ったシステムをOEMのような形でお客様向けにカスタマイズして提供するという案件で、納品後にお客様から使用方法をレクチャーしてほしいというリクエストがあったんです。これまで人前で話すような経験はしたことがなかったし得意でもなかったのですが、良い機会だと思ってチャレンジしました。たくさんの方々が来てくださって、学校の授業のような感じでなんだか不思議でしたね。

お客様からは「取引先全社に導入することができ、業務効率が大幅に改善した」ということで感謝の言葉をいただき、すごくやりがいを感じました。

入社前にイメージしていたマネジメント業務にも従事でき、本当にいろんな経験ができる今の環境に非常に満足しています。次の挑戦は、MGとして部下たちを育成していくことだと思っています。

以前の私の上司が「最後の責任は俺が取る。失敗してもいいからとりあえずやってみて」と言ってくれてたことがあって。それですごく肩の力が抜けたというか、不安やプレッシャーが和らいで全力でパフォーマンスを発揮することができたんです。そして実際に、私がミスをしたときには本当に責任を取ってくれたこともありました。これが上司のあり方なんだなと、強く印象に残りましたね。だから私もその姿を思い出して、同じことを部下に伝えるようにしています。

そうやって部署全体の底力をつけて、現経営陣の方針をシステム面で実現していく。そして、私たちの部署からも経営にインパクトを与えられるような事業の構想を提案できるようになっていくこと。それが私の最終的な目標です。

私を導く、“MY” NAXIS WAY

ナクシスが掲げる10個の行動規範「NAXIS WAY」。その中で私が特に共感しているのは「世界の仲間のために」です。

ナクシスには世界中に同じ志を持つ仲間がいます。簡単には会えない距離にいるみんなとスムーズなコミュニケーションを取るために、私が大切にしているのは「ありがとう」という言葉です。

私は立場上、社内システムへのさまざまな要望を全社から受けるんですが、全てに対応するのは難しい。それを理解してくれる方々には、いつも感謝を伝えています。

感謝を丁寧に伝えて敬意を示すことで、お互いに意見を言いやすくなるし、無理をお願いしなきゃいけない局面でも、助け合える関係ができる。それが「世界の仲間のために」ということだと私は思っていて、シンプルなことだけど、大切にしていますね。

あらゆる変化や挑戦を受け入れてくれるこの会社には、誰しもが自分を生かせるチャンスがあると思っています。私のように、アパレル門外漢でも何も心配はいりません。新しいキャリアへの第一歩として、ナクシスは刺激的で面白さの感じられる、非常に良いステージだと考えています。